伊吹山の薬草を守りたい。

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滋賀県琵琶湖博物館のはしかけグループに所属していた時に、伊吹山の薬草研究をしていました。薬草採取業のおじいちゃん、おばあちゃんに薬草の利用法を教わりながら、伊吹の薬草文化の保存を考えていました。

でも、昨年の5月に宮城県に移住して、道半ばとなってしまいました。

薬草講座を担当し、色々なイベントに参加させていただいた、伊吹薬草の里文化センターで、イブキジャコウソウのアロマ製品の開発をされていることを知ったのは、最近でした。伊吹で薬草について教わった、おばあちゃんが具合が悪いと研究仲間から知らせが入ったときでした。

 

伊吹山の薬草は地形的なこともあって、伊吹の固有種が多いことも特徴的です。

その代表格「イブキジャコウソウ」は、和のタイムとも呼ばれて、お茶にしてもよし、アロマで香りを楽しむもよし、殺菌効果を利用するもよしと、かなり有効な薬草です。

 

昔は、医者が町内にいなくて、病気になる前に予防として、各家庭で薬草茶が飲まれていたこともありました。薬草採取業のおばあちゃんに、お土産に煎茶を持って行った時に、急須を使ったことがなく、「どうやって飲むの?」と質問されたことが印象に残っています。

野草茶をやかんで一日分、朝つくって直接やかんから飲むのが一般的だったからです。おばあちゃんは、ヨモギは香りが強いから日常飲むのに適さないと教えてくれました。血圧の高かった私に、ドクダミの入った野草茶を勧めてくれました。

 

イタドリを入浴剤としてお風呂に入れると聞いて、「スカンポクエン酸補給にしがんで食べると思っていた。なぜお風呂に入れるの?」と聞くと、名前の通り、イタドリは痛みを取ってくれるからと教えてもらいました。

そんな薬草文化が跡継ぎがないために廃れようとしています。

クラウドファンディングで機器を買って、現代版薬草利用の研究を手助けしたいと思います。みなさんの協力をお願い致します。