十薬で誕生日
昨日は62回目の誕生日でした。
石巻まちの本棚で、草花フェア関連で植物療法の講座を開かせていただきました。
私はいつも自分の誕生日にドクダミをアルコールに浸けてティンクチャ―を作るのですが、その日に講座を開くので、受講者の皆さんと一緒にドクダミのティンクチャーを作りました。
ドクダミは別名「十薬」と呼ばれ、効能が多いことを十という数字で表しています。
講座では、科学的なことや利用方法などを紹介し、嫌な臭いで嫌われ者の植物が実はとても有効だということを知っていただきました。
農文協から出ている『野山の薬草』というDVD付きの雑誌にも、
ドクダミ汁やドクダミ茶、ドクダミ化粧水の作り方が紹介されています。
私も遺伝的に血圧が高いので、ドクダミ茶を飲んでいますが、ドクダミ単品では
飲みにくいので、麦茶や緑茶とブレンドして飲んでいます。
ドクダミは生葉は臭いのですが、この臭みの成分(デカノイルアセトアルデヒドやラウリンアルデヒド)に抗菌作用があり、できものを防いでくれます。
ニキビだったら、アクネ菌ですね。
でも、この臭い匂いは、熱を加えて精油成分が蒸発してしまうと、匂わなくなります。写真のドクダミ天ぷらは、すっかり匂いが消えています。また、ドクダミ茶にするために、乾燥させても、匂いはなくなります。
ドクダミには、抗菌作用、抗炎症作用、利尿作用、血管の強化作用、白内障の阻止作用、血流促進作用などがあります。作用の名前を言っても、分かりづらいので、具体的には、汗疹(あせも)やニキビなどできものの菌に効く(抗菌作用)ので、お風呂に入れたり、汗疹ができているところにドクダミのティンクチャーを塗布したりすると汗疹予防になります。あかちゃんの沐浴には、ベビーバスにドクダミの生葉を3~4枚入れるといいですよ!
また、利尿作用や血管の強化、血流促進で血圧が上がるのを防いでくれます。
ただ、自然療法は飲んですぐに効くというものではないので、食事の度にドクダミをブレンドしたお茶を飲むなど、継続することが大切です。
まちライブラリー@岩出山では、鳴子の温泉水を入れて、ドクダミ化粧水を作っています。いつでも講習可能ですので、開館日にお尋ねくださいね!